愛される施設作りには施設・お料理・サービスにおけるクオリティコントロールが鍵となります。経営企画からレストラン、スタッフ教育までお客様に喜ばれる価値づくりに取り組みます。
国内外の富裕層をターゲットにしたホテル・レストランの立ち上げ経験が豊富。コンセプトメイクからマーケティング、首都圏での営業活動までお任せください。
お客様のニーズを見極める情報収集力と、喜びを生み出す創造力。そんな力を持った次世代の人材を、現場教育やセミナーを通して育成しています。
ホテル、レストラン、旅館、オーベルジュの新規立ち上げや施設再生を得意としています。例えばホテルの新規開業までには、決めるべき二千もの項目があるといわれています。コンセプトメイクから予算管理、営業活動、現場でのオペレーションまでをバランス良く実行し、付加価値の高い施設を創出します。
誰に、何を伝えるかを基準に媒体やイベント等を選定し、決められた予算内で広報活動を実施します。海外顧客に向けては旅のコンセプトやルートから提案するなど、既成概念にとらわれず、立地や施設のコンセプトに則した営業活動を行います。
ホテル・旅館・レストランなどの開発や開業、リノベーションなどに携わり、それらの運営受託・運営指導・コンサルティングを行ないます。また現場に入って、収益やCS・ESを含むオペレーション全体の改善を図っています。
アイデアと情報収集力が、一生の記憶に残るサービスを生み出します。マニュアルを熟知しながらマニュアルに依らないおもてなしができる。忙しい業務の中で、お客様が想像もしていなかったような喜びを創造できる。そんな次世代のホスピタリティ人材を育成します。
屋久島のリゾートホテルの業務に携わっていた頃、ある女性とお知り合いになりました。
お父様が屋久島に別荘をお持ちで何度も島にいらしたことがあるといいます。
偶然、彼女のご友人で、私も以前からお名前を存じていたプロサーファーの方がホテルにご宿泊されたご縁もあり、三人で集まって都内で食事をするようになりました。
「三人寄れば何かおもしろいことができないだろうか?」そんな思いつきから、
青山のある旅行会社に三人で考えた企画を持ち込もう、という話になりました。
実は彼女のお父様は高名な登山家。一緒に南極や北極に旅行されるファンの方がたくさんいらっしゃいましたが、その方たちも70代、80代とご高齢になっていました。
ではそのような方たちへの新しいご提案として、海外ではなく屋久島はどうだろう。
じゃあ宿泊場所は私どものホテルに任せてほしい。
すっかり意気投合した私たちは、さらに旅のプランを練りました。
三泊四日でお客様を二班に分け、海の体験はもちろんプロサーファーがエスコート。
山の体験は屋久杉を楽しめるハイキングコースを。旅の大切な思い出となるお食事は、一日目は私どものホテルでフランス料理とワインでおもてなし。
じゃあ二日目は、地元の農家が運営している小さなお食事処で、
素朴な屋久島のお料理を召し上がっていただいてはどうだろうか。
この試みは大成功でした。農家の方はお料理を持ってくるたびに
地元の野菜や料理の方法のウンチクを語ってくださり、さらに三日目は浜でバーベキューをして大盛り上がり。
普通、ホテル側が考える企画では、ホテル外でお食事をしていただくなどあり得ません。ですがこの時は「いろんな屋久島を楽しんでもらう」ことがコンセプトだったのです。
三日目のバーベキューでも、準備や調理の手伝いを頼んだのはホテルの
スタッフではなく、島の民宿のご夫婦でした。ご主人が朝に釣ってきた魚介類。
お母さんが山で採ってきた山菜。
それをバーベキューにして召し上がっていただく。こんな贅沢はありませんよね。
そしてお帰りの際の休憩所では、屋久島で手作りしている草団子とお茶。
これは友人の彼女がこっそり用意していたもので、
私たちにとってもサプライズなおもてなしでした。
富裕層と呼ばれる方たちは、お金を払えば手に入るものはもうとっくに
体験されています。この旅で私たちがご提供したのは、お金では手に入らない、
きっと長く心に留めていただけるであろう、豊かな体験でした。
そして私自身にとっても「本当にお客様に喜んでいただくためには
何をすべきか?」をもう一度見つめ直す、大変意義のある旅となりました。
おそらくそこには何かすごいものが求められているわけではない。
ただ「自分だったらこうしてもらえると嬉しい」ことを考える。
その積み重ねが大切なのだと思います。